齋藤、産後の骨盤矯正を語る。
はいどうも、齋藤です。
毎年お盆休みは3日間程度連休を頂いているんですが、
今年は15日の土曜日のみ臨時休診にしました。
ありがたいことにすでに予約はほぼ埋まっていますが、
あと数枠空きがありますのでお困りの方はご連絡ください。
(8月11日現在、13日1枠、14日1枠の空きあり)
さて今日は産後の骨盤矯正について語りたいと思います。
出産経験のある女性はほぼ経験されていると思いますが、
産前、産後は腰部や恥骨部が痛くなることが多いです。
一番の原因は子供が産道を通りやすくなるように靭帯を緩めるための生理現象であり、
普段、出産以外ではほぼ動きのない仙腸関節や恥骨結合が緩くなったことで安定性が悪くなることが原因です。
リラキシンというホルモンが靭帯を緩めるのですが、
妊娠後期から末期に一番多く排出され、産後約6か月頃まで排出されています。
産後の骨盤矯正は6か月までにと言われるのはこれですね。
ではいつから骨盤矯正を行ったら良いのか。。。
ずばり産後3か月以降です。
基本的に産前産後の骨盤の形というのは自力で修正されていくものです。
特に産後3か月までは自己矯正力が高く、外から刺激を入れる必要はありません。
3か月を過ぎるとリラキシンの分泌量が減少し自己矯正力が弱くなるので、
骨盤が正しいポジションに戻っていない場合は手助けが必要になります。
ここまで理論的なことをお話ししましたが、
骨盤矯正という言葉にどんなイメージをお持ちでしょうか?
ほとんどの方がボキッ、バキッといった骨を鳴らすものを想像するかと思います。
ここで矛盾に気づきませんか?
ホルモンにより靭帯が緩んでいるのに骨を鳴らすことが適切な施術なのか、と。。。
はっきり言うとルーズな関節に音を鳴らす矯正を加えることは暴力と言っていいでしょう。
本当に正しいケアは、
骨盤の安定を狙った筋力バランスの調整で腰椎や股関節などを含め全身の調整を行います。
固くなりすぎた筋肉はストレッチなどで柔らかく、
力が弱くなった筋肉は筋トレなどでしっかり働くようにすることです。
骨盤矯正という言葉が流行り、誤った認識が広がっていますが、
周りに困っている方がいれば産後にボキボキするとこへは行くなと教えてあげてください。
以上、産後の骨盤矯正を語りました。