子供のケガ(成長期のスポーツ障害)

「成長痛やから放っておけば治る」……その判断、実はちょっと危険かもしれません。 スポーツを頑張るお子さんに多いケガの背景には、成長期特有の「体のアンバランスさ」が隠れています。

1. 靭帯に負けてしまう「未完成の骨」

大人の体は、骨が硬く、靭帯が先に悲鳴を上げます。しかし子供は逆。靭帯が非常に強靭なのに対し、骨の端にある「骨端軟骨(こったんなんこつ)」は、まだ消しゴムのように柔らかい状態です。 激しい運動で強い靭帯にグイグイ引っ張られると、耐えきれなくなった「柔らかい骨」の方が、剥がれたり炎症を起こしたりしてしまうのです。

2. 代表的なスポーツ障害:オスグッドとセーバー病

  • 膝の痛み(オスグッド病): 太ももの強い筋肉に引っ張られ、膝の骨端軟骨が盛り上がってきます。
  • かかとの痛み(セーバー病): アキレス腱に引っ張られ、かかとの骨の端が炎症を起こします。

これらは単なる筋肉痛ではなく、骨の成長部分が悲鳴を上げているサイン。いわば、強すぎるエンジン(筋肉・靭帯)に、まだ車体(骨)が追いついていない状態です。

無理をさせると将来の成長に影響が出ることもあります。痛みが出たら「休む勇気」と、骨への負担を減らすプロのケアを検討してくださいね。