慢性的な痛みがあると、どうしても考え方がネガティブになりやすくなります。
「また痛くなるかもしれない」「どうせ良くならない」といった思考は、痛みが続く中ではとても自然な反応です。
まず大切なのは、こうした考えを「悪いもの」と否定しないことです。
ネガティブな認知を無理にポジティブに変えようとすると、かえって苦しくなることがあります。
「前向きに考えなさい」と言われて楽になる人は、実は多くありません。
そこで大切なのは、ポジティブに変えることではなく、少し現実的な考え方に置き換えることです。
たとえば、「この痛みは一生治らない」という考えが浮かんだとき、
「今は痛みが続いているけれど、体が変わる余地はまだあるかもしれない」と言い換えてみます。
これは楽観的になることではなく、可能性を残す考え方です。
また、「動いたら悪化するに違いない」と感じる場合は、
「今の体に合った動き方を探していく段階だ」と捉え直すことで、体への恐怖が少し和らぎます。
こうした小さな認知の調整は、体の緊張を下げ、回復しやすい状態を作る助けになります。
ネガティブな考えを消そうとする必要はありません。
気づいて、少し角度を変えて眺め直すだけで十分です。
その積み重ねが、痛みと向き合う力を少しずつ育てていきます。


